カジノでは、様々な種類のポーカーがあり、マシンと勝負するもの(ビデオポーカー)、ディーラーと勝負するもの(カリビアンスタッドポーカー・パイガオポーカー・レットイットライド等)、客同士が勝負するもの(テキサスホールデム・セブンスタッド・オマハ等)と多数あり、中でもテキサスホールデムは、アメリカのカジノでは最も一般的なポーカーでテキサスポーカーと俗称されることもあります。
日本では手元の5枚の手札で役を作る「ドローポーカー」>がおなじみですが、「テキサスホールデム・ポーカー」は、手元の2枚と場に開かれた5枚の手札を組み合わせて役を作るポーカー。
海外のカジノや国際大会における主流はこちらであり、ドローポーカーよりも駆け引き要素が強くなっていて、海外では普通にポーカーと呼ばれるほど人気。優勝賞金が10億円以上にもなる世界的なトーナメントが開催され、海外では普通にテレビで放映される世界的に人気のカジノゲームとなっています。
テキサスホールデムと一般的なポーカーの違い
テキサスホールデムは自分の手札2枚と場にある5枚で役をつくります。
プレイヤー(自分)と参加プレイヤー全員との勝負で、手札(ホール又はポケットカード)2枚と、テーブル上に開いて置かれた全員が共通して使うコミュニティカードの5枚、合計7枚の中から5枚を選んで、勝負するカードゲームです。
自分が揃えられる役と相手が揃えられる役のポテンシャルを予想して、チップを賭けるかどうか。強い役を作るだけでなく、弱い手でもブラフ(強いと思わせる事)を使い、自分以外を勝負から降ろす(フォールド又はダウン)事でも勝てる、つまり「勝負するかどうか」を判断する心理戦が醍醐味のマインドゲームです。
基本ルールはプレイヤー毎に配られた2枚のカード(ホール又はポケットカード)と5枚の共有札(コミュニティカード)、計7枚を組み合わせて5枚で手役を作り、役の強いプレイヤーが勝ちとなります。
はじめに知っておくべきポーカーの役一覧
カードの組み合わせは役(ハンド)と呼ばれ、テキサスホールデムでは9種類の役が存在します。ポーカーの勝敗は、まず役の強さによって決まります。
役は5枚のカードから成っており、例えば、ワンペアvsツーペアの対決であれば、カードの強さに関係なくツーペアの勝利です。
役ごとの強さは、弱い順で以下のようになっています。
1.ノーペア(ハイカード)
2.ワンペア
3.ツーペア
4.スリーカード(スリー・オブ・ア・カインド/トリップス/セット)
5.ストレート
6.フラッシュ
7.フルハウス
8.フォーカード(フォー・オブ・ア・カインド/クアッズ)
9.ストレートフラッシュ
数字が大きいほうが強い役となっています。順を追って見ていきましょう。
ハイカード
他に何の役もできていない状態です。日本では「ブタ」や「ノーペア」と呼ばれる場合もあります。
7枚のカードから5枚を選ぶ場合、ハイカードとなる確率は約17.4%です。
ハイカードの強弱は、最上位のカードのカードランクによって決まります。最上位のカードのランクが同一の場合はその他のカードの強さを比較します。
ノーペア(ハイカード)
同じ数字の組み合わせ(ペア)が1つできていると、ワンペアとなります。ワンペアとなる確率は約43.8%です。
ワンペアの強さは、ペアとなっている数字のランクの強弱で決まります。
ツーペア
同じ数字の組み合わせ(ペア)が2つできていると、ツーペアとなります。ツーペアとなる確率は約23.5%です。
ツーペアの強さは、ペアとなっている2組のカードの内、大きい方のペアのランクの強さで決まります。
スリーカード
マークに関係なく、同じ数字のカードが3枚ある役です。日本ではスリーカードと呼ばれておりますが、テキサスホールデムでは「セット」「トリップス」と呼ばれたりもします。スリーカードの確率は約4.8%です。スリーカードの強さは、3枚揃っているカードのランクの強さで決まります。
ストレート
マークに関係なく、5枚のカードが数字の順番に並んでいる役です。
【Aのみ注意】
「A,2,3,4,5」=1の役目として使用できたり(最弱ストレート)
「T,J,Q,K,A」=14の役目として使用可能になります。(最強ストレート)
ストレートの確率は約4.62%です。
フラッシュ
同じマークが5枚でできた約です。5枚のカードが連続していた場合は、上位の役である「ストレートフラッシュ」となります。
フラッシュとなる確率は約3.03%です。
フラッシュ同士の強弱は、ハイカード同様に構成するカードランクの強弱によって決まります。
フルハウス
フルハウスは同じ数字のカード3枚と、それとは違う数字のペアで構成される役です。
フルハウスとなる確率は約2.6%です。
フォーカード
同じ数字が4枚と違う数字1枚で構成される役です。「フォー・オブ・ア・カインド」や「クアッズ」と呼ばれる場合もあります。フラッシュとなる確率は約0.17%です。
4枚の数字が同一の場合、残りの1枚のカードのランクによって決まります。
ストレートフラッシュ
同じマークに加えて数字の連続で並んだの役です。ストレートフラッシュとなる確率は約0.03%です。
ポーカーでは2番目に強い約になり、こちらも滅多に見られない役になります。
ロイヤルストレートフラッシュ
同じマークで連続したT,J,Q,K,Aが並んだ最強の約です。ロイヤルストレートフラッシュとなる確率は約0.0032%です。
カジノではジャックポットと呼ばれ一人のプレイヤーが引いたことで、そのテーブルのプレイヤー全員に賞金が発生することもあるくらい出現率が低い役になります。

ゲーム進行の流れ
初めに、プレイヤーにカードを配ったりチップを取りまとめるディーラーとプレイヤーがいます。ランドカジノやオンラインカジノなどでは、基本的に専任のディーラーがいますので、このページでは、専任のディーラーがいると仮定して説明していきます。
ゲーム中、プレイヤーにはベット(賭け)する機会(ベッティングラウンド)が与えられ、公開されているコミュニティカードの段階によって「プリフロップ」「フロップ」「ターン」「リバー」と、その呼び方は異なります。
ベットするチャンスは4回以上。その都度、賭け金もアップします。ゲームを続けるか、降りるか、選択はあなた次第です。最終的に残ったプレイヤーが賭け金総取りとなります。
名称 | ターン | カードの枚数 |
---|---|---|
プリフロップ | 第1ターン | 手札2枚のみで、コミュニティカードなし |
フロップ | 第2ターン | コミュニティカード3枚オープン |
ターン | 第3ターン | コミュニティカード4枚目オープン |
リバー | 第4ターン | コミュニティカード5枚目オープン |
試合が始まるとまず、ディーラーはアクションの順番を決めるための目印「ディーラーボタン」の位置を公平に決めます。この目印はゲームの度に時計回りに移動していきます。
ディーラーボタンの左隣の人がSB「スモール・ブラインド」、そのまた左隣の人がBB「ビッグ・ブラインド」となります。「ブラインド」とは、「強制的にチップを賭ける人」と初めのうちは覚えておいてください。
このブラインドとなるプレイヤーは、ディーラーボタンと同様にゲームが進む中で移動していきます。
ディーラーはスモール・ブラインドから時計回りにカードを2枚ずつ配っていきます。
この配られたカードがこのゲームにおけるプレイヤーの手札となりますので、他のプレイヤーからは見えないようにしてください。
余談ですが、手札を確認する際、ポーカーテーブルからカードを離してはいけない、というマナーがあります。
まず「ビッグ・ブラインド」はテーブル毎に定められた値のチップを強制ベット(賭け)しなければなりません。
例として「ビッグ・ブラインド」が、10ドルをベットしたとします。「スモール・ブラインド」はその半分のチップを強制ベットします。つまり、5ドルをベットすることになります。
そしてUTG「アンダー・ザ・ガン」と呼ばれる、BBの左隣のポジションのプレイヤーは、BBのベット額に対してゲームを続けるかどうかを決めます。この時点では、配られた2枚のカード「ホールカード」だけで決断します。
UTG「アンダー・ザ・ガン」は、フォールド(降りる)するか、コールしてBBと同じ額をベットしてゲームを続けるか、もしくはレイズ(ベット額をあげる)することができます。
SBとBBがすでにベットを置いているので、プリフロップ(第一ターン)ではチェック(パスして様子見をする)は使えません。

ショーダウン
現時点では、コミュニティカードは1枚も公開されていませんが、ここから各プレイヤーが順番にベットのアクションを行っていくベッティングラウンドが始まります。
最初のベッティングラウンドが「プリフロップ」です。
「プリフロップ」では、ベットのアクションをビッグ・ブラインドの左隣から時計回りに行っていきます。
重要なのは、このゲームに参加しているプレイヤー全員がベットしているチップ額が揃わないとゲームは進行しないということです。そのため、「ビッグ・ブラインド」の左隣のプレイヤーは、ここでコールかレイズ、あるいはフォールドを選択します。
時計回りのプレイヤー順に行っていき、全員が同額のチップをベットしたところで、プリフロップからフロップへと移行します。この際、各プレイヤーがベットしたチップはすべてディーラーによって集められます。
フロップ以降のベッティングラウンドでは、自分より前の人が誰もベットしていない場合には、アクションとしてチェックの選択が可能です。プレイヤー全員がチェックをした場合には、コミュニティカードが新たに1枚公開されます。
もちろん前までのプレイヤーがチェックをしていたとしても、自分の順番が回ってきたプレイヤーはベットをすることも可能です。その場合も、全員のベット額が揃うまでか、自分以外のプレイヤー全員がフォールドするまでベッティングラウンドが続きます。
これを繰り返していき、5枚目のコミュニティカードが公開された後のベッティングラウンド(リバー)が終了した時点で、フォールドしていないプレイヤーは手札を公開し、ここで初めて手札で勝敗をつけます。
これを「ショーダウン」と呼びます。
ショーダウンではプレイヤーの役を確認し、最も強い役を揃えたプレイヤーが、ポット(プレイヤー全員がベットしたチップを集めた山)を獲得することが出来ます。
ここまでが1ゲームです。このゲームを繰り返していき最終的にチップを一番持っているプレイヤーが、チップを獲得し最後まで勝ち残ったプレイヤーが試合の勝者となります。
基本マナー
ポーカー初心者にとって、ゲームのルール以上に気になるのがテーブルでのマナーやエチケットでは無いでしょうか。特にオンラインやゲームではコンピューターが自動でカードを配ってくれますし、他のプレイヤーとのコミュニケーションも限られているため、意識することは少ないかもしれません。
リアルゲームには特有のマナー・エチケットがあり、人と人とのコミュニケーションという、非常にエキサイティングな側面があります。リアルゲームを楽しくプレイするためにも基本的なマナーを抑えておきましょう。
カードプロテクション
カードプロテクションとは「カードを保護する」という意味で、各人が自身の手札を守らなくてはなりません。
誤った場面でカードの中身を露出してしまったり、カードを手元から遠ざけすぎてディーラーに回収されてしまったりといったケースが、長時間のゲームになるほど起き得ますので気をつけましょう。
また、カードを見る際は他の人に見えないよう手で隠して見るようにして下さい。
発声優先
アクションの前に発声がありディーラーがそれを認識した場合、プレイヤーはそのアクションを必ず行わなければなりません。
ハンド(役)についての会話
プレイ中に自分がどんなハンドを持っているか情報を与えてはなりません。同様に、相手のハンドを尋ねるような事も厳禁です。また、家族間や友人同士の遊技であっても、「〇〇のカードを持っているなら〇〇した方がいい」などのアドバイスを送る行為も禁止されています。
賭ける際、チップは自分の前に置く
ポットにチップを投げると、いくらベットしたのかディーラーが判別できなくなります。ポットに入れる作業はディーラーが行うため、プレイヤーは自分の目の前に置いて下さい。
ストリングベットは禁止
ストリングベットとは何回にも分けてベットする事。
これが許されると、相手の反応を見てチップ量を調整したり、もう一度ベットが出来てしまうため、ストリングベットは厳禁です。特に初心者は無意識にしてしまう可能性が高いため、それを避ける為にも発声を先に行うよう、心がける事が大切です。
Show one, Show allの原則
たとえば他の人に見せびらかさなくても、相手が不正に自分のカード内容を除く危険性もあります。もし発覚したらディーラーにオープンを迫られる可能性もありますから、不正の可能性にも備えて自分のハンドはなるべく伏せておきましょう。
アクションは自己責任
ポーカーテーブルにおいて、全てのアクションは自己責任です。
実際にルールを守ってプレイしてみましょう
「テキサスホールデムポーカーのルールや流れ」「テキサスホールデムポーカーにおける初心者が知っておきたいマナー」などについてお伝えしてきました。
ポーカーの基本的なルールやマナーが身についたと思うので実際にルールを守ってプレイしてみましょう!
今回紹介したルールや流れは「ポーカーの大会」でも同様に必要となる知識でもあり「オンラインカジノのポーカー」でも同じく必要なルールであり価値観となります。
シンプルなルールではありますが奥が深いのがテキサスホールデムポーカーの楽しみでもあります。
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