BBCが現地時間11月26日に報じたところによると、ホーキング博士は新50ポンド紙幣（50ポンドは約7300円）に描かれる肖像画の候補として、一般公募で推薦された800人を超える科学者の1人だという。
公募はまだ受け付け中だが、英国の中央銀行であるイングランド銀行はすでに17万4112件の応募を受理しており、そのうち11万4000件が適正基準を満たしている。
ホーキング博士は、候補の中でも特に著名な人物の1人に違いない。ホーキング放射といった科学上の発見に加えて、筋委縮性側索硬化症（ALS）を患いながら数十年を生き、多くの人々に元気を与えた。
また、ポップカルチャーでも取り上げられた物理学者で、アニメ「ザ・シンプソンズ」やテレビドラマ「新スタートレック」に登場した。2018年3月に死去した。
最も意外な候補は、マーガレット・サッチャー元英首相で、政界に入る前は科学者だった。他にも、DNAの発見に貢献した化学者のロザリンド・フランクリンのほか、ペニシリンの発見者アレクサンダー・フレミング、電話の発明者グラハム・ベル、コンピュータのパイオニアであり暗号解読者であるアラン・チューリングなどの各氏が候補として挙がっている。
公募は12月14日に受け付けを終了するが、BBCによれば、ブックメーカーのウイリアム・ヒルは、ホーキング博士を7対4のオッズで現時点における本命としていて、ノーベル賞を受賞した生化学者ドロシー・ホジキン氏が4対1のオッズでそれに続いているという。
